「甲州百目」こうしゅうひゃくめ
別名:蜂屋、富士、百目、渋百目、大代、大四郎、江戸柿、富士山、赤日本
果実特性:
日本各地に分布している大果の不完全渋ガキ品種で、地方により呼び名が異なります。「富有」と同様な剪定・摘蕾・摘果を行って栽培すると、平均350〜400g程度になります。果実成熟期は中生で、瀬戸内沿岸部では10月下旬〜11月上旬に成熟します。果皮色は赤く、果皮に黒点が生じます。条紋は少し発生します。へたすき性(果底部から裂果する性質)や果頂裂果性はありません。
不完全渋ガキであり、種子のまわりに少し褐斑が生じます。収穫後、エチルアルコールを処理すれば脱渋します。肉質はちみつですが、収穫時の硬さは中程度で、果汁も多いほうではありません。しかし、やや軟らかくなると、肉質は崩壊せずに多汁となり、糖度も17%程度とやや高いため、食味が優れます。
干柿としての生産が多く、枯露柿(乾燥度の進んだ干柿)としても生産されますが、東北地方ではあんぽ柿(半乾きの干柿)として生産されています。肉質は粘質で、品質は優良です。
樹勢は中程度で、雌花のみを着生します。単為結果性は低いですが、種子ができれば早期の生理落果(6〜7月)は少ない品種です。しかし、種子の多少にかかわらず、後期の生理落果(8〜9月)しやすい性質があります。
果実:
画像提供:果樹研究所
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